一橋模試成績記録 ~浪人期(英語・日本史分析編)~
今回は浪人時代に受けた2015年駿台の一橋模試の成績を公開したい。
当時のことを思い出しながら、成績について具体的に分析してみる。
成績結果
法学部 E判定 偏差値49.4 259点/730点 平均点262.7 1411位/2682人
社会学部 D判定 偏差値52.4 313点/820点 平均点297.0 1092位/2682人
英語 124点/280点 偏差値47.3 平均点134.5 1652位/2696人
数学 22点/180点 偏差値40.1 平均点43.8 2232位/2698人
国語 54点/110点 偏差値56.7 平均点47.3 638位/2693人
日本史 59点/160点 偏差値63.5 平均点33.7 118位/1169人
このような結果だった。
僕は一橋大学に結果的には落ちたのだが、このくらいの成績だと合格は正直かなり厳しい。
ただし、現役であれば社会学部の合格可能性はあるだろう。
浪人であれば高確率で不合格となってしまうと思う。
しかし、合格可能性が0%ではないため、可能性を上げるための分析をしてみよう。
僕が受験した一橋大学を受験した2016年の前期志願者数が約2700人だったので、大体志願者と同じ程度の人数が駿台一橋模試を受験していることになる。
そのため、模試としての成績信頼度は高い。
まず見て分かるのは、英語と数学の低さだ。
英語は一橋の全学部、数学は社会学部以外の学部で配点の高い重要科目である。
法学部であれば英語と数学で460点/730点と2科目で約65%を占める。
商学部は500/750点、経済学部は520/790点、社会学部は410/820点を英語と数学が占めている。
そのため、この2科目で点を取れないと合格が非常に遠のく。
よって、一橋大学受験生は英語と数学の力を伸ばす意識を持つことが大切なのは言うまでもない。
しかし、社会学部を志望する人は国語と社会科目の配点が数学よりも高いため、数学よりも国語と社会に時間を割く戦略の方が良いかもしれない。
ただし、社会学部は数学の配点が低いことから、数学を苦手とする受験生が多いと思うため、数学ができるとアドバンテージとなりやすくなる。
そして、国語は近代文語文が直前期に伸びやすいのと、社会は暗記要素が他科目よりも多いため直前に詰め込めるという科目特性を考えると、やはり英語と数学を中心に勉強するのがオススメだ。
具体的な点数分析
各科目の設問別成績を分析してみよう。
英語
設問1(論説文) 43/80点 平均点43.3
設問2(論説文) 32/80点 平均点40.0
設問3(間違いを含む英文と語句の選択) 4/20点 平均点6.6
設問4自由英作文 30/60点 平均点28.2
設問5リスニング 15/40点 平均点16.3
まず、平均点以上なのが設問4のみである。
どの分野を伸ばしていくかを考えていく上で、平均点に届いていない分野を補強するのが効果的だろう。
なぜなら、平均点超えているものより、下回っているものを伸ばしたほうが伸びしろが大きいし、時間的にも短く点を伸ばせる可能性が高いからだ。
設問1と2は論説文の読解であるところ、合わせて平均点が83.3に対して75点となっている。
読解の配点が最も大きいことから、ここに力を入れるべきだ。
一橋は短く端的に答えを作らないといけないが、時間的にはキツキツで解かないといけないわけではなく、比較的余裕がある。
そのため、日頃の勉強で英語長文を短く端的にまとめ、長く答えを作らないといけない問題であっても、短く端的に答えを自分で作る訓練をすべきだ。
そして、各段落ごとに何を言おうとしているのかを把握しよう。
この把握は記号問題の訓練につながる。
次に、設問5リスニングであるが、リスニングは毎日聴く必要がある。
毎日聴いているかいないかでかなり差が出ると思う。
一橋のリスニングはディクテーションである。
そのため、自由英作文とつながった対策をすると良い。
文法、語彙書き取りの間違いをすると確実に減点されるため、一番気を付けるべきだ。
リスニングの練習においては同じ文章を構文解釈し、分からない単語も調べて、文法も把握した上で音読、シャドーイングを繰り返してみてほしい。
こうした地道な訓練は力が伸びる実感こそわかないが、確かに力は伸びるし、なんだかんだ一番の近道である。
自由英作文は最も気を付けるべきは文法ミスとスペルミスだ。
そして、論理的な文章を書くことを徹底することだ。
自由英作文については、「英語編 英作文の対策 〜英語の総合力が試される〜」に詳しく書いてあるので、ぜひ参考にしてほしい。
設問3について、去年は文章の2・6番目の語を答える形式の物であったが、正直難易度が高いし、配点も低いためここに対策することはオススメしない。
ここの勉強をするくらいなら、他設問対策をした方が絶対に良いので、よほど英語が得意な人以外は戦略上対策しなくて良いだろう。
日本史
設問1 近世 14/50点 平均点9.7
設問2 近代 33/50点 平均点17.1
設問3 現代 12/50点 平均点6.9
日本史は元々得意であったのと、浪人であったことから好成績であった。
現役生でこのくらいの成績が取れれば本番も好成績を取れる可能性が高いと思って良いだろう。
ただし、浪人生は1年多く勉強している分、暗記量が現役よりも多いのが当然で、模試で成績が良くても、現役が追い上げてくる。
そのため、本番で力を伸ばしてきた現役生に追い抜かれてしまう恐れがあるため、あまり模試で社会科目の成績が良かったとしても喜びすぎないことだ。
日本史は近世・近現代が絶対に出題されるため、そこを重点的に勉強しよう。
そして、1つの設題を200文字以内で書くという独特な形式なため、過去問を使って練習を積むことを絶対にしよう。
日本史の2次試験勉強法は「一橋大学に向けた社会対策」の論述対策の項に書いてあるので、ぜひ参照してもらいたい。
まとめ
数学と国語の具体的な分析は次の記事で書こうと思う。
一橋はどの学部も英語の配点が高く、社会学部以外は数学の配点も高い。
そのため、一橋受験生はまずは英語と数学を重点的に勉強する意識を持とう。
ただし、社会学部を志望する人は国語と社会科目の配点が数学よりも高いため、数学よりも国語と社会に時間を割く戦略も良いだろう。
英語は配点の最も大きい長文読解に最も力を割き、短い文字数で端的にまとめる訓練を日頃からしてみよう。
そして、リスニングは毎日少しでも良いから聴き、自由英作文と連動して対策してみよう。
あとは、設問3対策は正直不要というのが僕の考えだ。
社会については、浪人生は1年多く勉強している分、暗記量が現役よりも多いのが当然で、模試で成績が良くても、現役が追い上げてくる。
そのため、本番で力を伸ばしてきた現役生に追い抜かれてしまう恐れがあるため、あまり模試で社会科目の成績が良かったとしても喜びすぎず、勉強を続けよう。
日本史は近世・近現代が絶対に出題されるため、重点的に対策しよう。
一橋模試の復習方法については「模試の復習・分析の重要性 ~一橋模試から考察~」
に書いてあるため、ぜひ参照してほしい。