大学受験における現役生と浪人生の違いとは?
今回は、大学受験における現役生と浪人生の違いについてはなそう。
勉強面において、どういった違いがあるかについての考えを述べていきたい。
「現役」と「浪人」
まず、現役生とは高校3年生で初めて大学受験を経験する人たちのことをいう。
大学受験を経験する誰しもが、おそらくこの現役生に1度はなるわけだ。
浪人生とは高校3年生以外の大学受験生のことを言う。
高校を卒業し、高校3年生での大学受験がうまくいかず、もう1回受験しようと思い、予備校に通ったり、自宅で自習を行う宅浪といった浪人生が主である。
自分がどうしても行きたい大学があるということで浪人することは全然良いことだと思う。
しかし、数年間も浪人することは将来や精神面を考えてオススメはしない。
現役生と浪人生には互いにそれぞれの強みがあると同時に、気を付けなければならないこともあるので見ていこう。
「経験」の差
浪人生は大体の人が前年に受験をしている。
そのため、浪人生は受験の実際の雰囲気や受験前日当日の過ごし方が分かっている。
特に、緊張しやすいタイプの人にとっては前年に受験を経験していることは結構なアドバンテージとなるだろう。
この「経験」の差は体調管理と精神面の管理の上で有利となる。
現役生は本番を知らない分、どこまで無理して勉強できるかについて分からなかったり、本番がどういう状況であるかが分からない不安があると思う。
そこで、現役生は「経験」の差を埋めるために受験間近や当日の雰囲気、会場の様子などを合格体験記などを読んだり、ネットなどで情報収集したりすることが良いだろう。
あらかじめ、入手できる情報を知っておくだけで本番へのイメージをだいぶすることができる。
現役生は緻密な情報収集により、精神的な不安を取り除こう。
浪人生はこの「経験」の差を自信にして、自分は現役生よりも経験を積んでいることを自信の糧とすると良い。
「知識」の差
浪人生は現役生に比べて1年以上多く勉強しているため、「知識」の量においてはやはり勝っている。
特に、英語、社会科(特に日本史・世界史・倫政)、理科などは知識量がそのまま点数に結びつきやすいことが多い分、浪人の方が有利である。
そのため、1年を通じて、現役生よりも浪人生の方が模試でのこれらの科目の成績は良い傾向にある。
現役生は、やはり時間が厳しい分、詰め込まなければいけない知識量が足りなくなってしまう傾向がある。
しかし、逆に言えば、詰め込まなければいけない知識量がまだまだある分、浪人生に比べて成績の伸び率が高い。
そのため、模試を受けるごとに英語、社会科(特に日本史・世界史・倫政)、理科科目の成績が伸びる傾向にある。
現役生は成績が伸びると勢いが出て、ぐんぐん他科目の成績が伸びていくことがあるため、この勢いをつかんでほしい。
中々、成績の伸びない現役生はその原因をつきとめ、改善することで一気に成績が伸びることがあるので、自分の勉強法を見直してみよう。
一方で、現役生と浪人生に差が出にくいのが国語と数学、物理といった科目だ。
国語と数学、物理は知識量で勝負するというよりも、基礎知識を駆使して問題を解いたり、問題解法のコツをつかんで解くようなものが多いため、現役であろうが浪人であろうが差がない。
逆に、浪人の方がこれらの科目の伸び率が低いことが多いように思える。
現役生の内に、基礎知識を駆使して問題を解いたり、問題解法のコツをつかんで解くことを習得していれば、他の現役生や浪人生よりも優位に立ちやすくなる。
現役生の内に、国語と数学、物理の基礎知識を駆使して問題を解いたり、問題解法のコツをつかめるように勉強しよう。
そのために、基礎知識を重視することと、暗記ではなくきちんと納得して問題を解くことを徹底させよう。
浪人生であっても、このことは非常に重要なので、国語と数学、物理が苦手な浪人生は基礎に立ち返ってみることをオススメする。
現役生に比べて伸び率が良くないといっても、基礎知識を重要にすることと、暗記ではなくきちんと納得して問題を解くことを徹底させることで間違いなく成績は伸びる。
「勢い」の差
現役生の方が、浪人生に比べて成績、雰囲気の面で良い勢いを備えていることが多い。
良く言われている通り、現役生の方が詰め込むべき知識量が多い分、成績が伸びやすいことに起因するのだろう。
また、現役生は浪人のことを知らない分、浪人生に対してあまり意識をしていない一方で、浪人生は現役生の伸びについて分かっている分、現役生を脅威として意識しているような傾向にある。
この「勢い」が影響してか、D判定、C判定といった判定の浪人生よりも同じ判定の現役生の方が合格しやすいと個人的には思う。
僕も、現役と浪人どちらも経験したが、いわゆるサプライズ合格は現役生の方が多かった。
現役生は最後まで伸びしろがあることを自信に受験に臨むと良い。
浪人生は先ほど書いた「経験」と「知識」でのアドバンテージを自信として受験に臨むと良い。
まとめ
現役生と浪人生の違いとしては
①「経験」
②「知識」
③「勢い」
の3つがある。
①の「経験」については、浪人生は受験したときの状況や雰囲気に対する自身の情報を活かそう。
この「経験」の差を受験での自信の糧とすると良い。
現役生は、「経験」の差を埋めるために受験間近や当日の雰囲気、会場の様子などを合格体験記などを読んだり、ネットなどで情報収集したりすろことが良いだろう。
あらかじめ、入手できる情報を知っておき、本番へのイメージをしよう。
②の「知識」については、英語、社会科(特に日本史・世界史・倫政)、理科などは知識量がそのまま点数に結びつきやすいことが多い分、浪人の方が有利である。
一方で、現役生と浪人生に差が出にくいのが国語と数学、物理で、現役生の内に基礎知識を駆使して問題を解いたり、問題解法のコツをつかんで解くことを習得していれば、他の現役生や浪人生よりも優位に立ちやすくなる。
浪人生は知識量、それまでの勉強法の分析と改善を活かして、現役生との差を広げることを意識しよう。
現役生は、詰め込むべき知識が多い分、伸びしろが浪人生よりも大きいので、一気に成績を伸ばすことを意識してみよう。
③の「勢い」については、浪人生に比べて成績、雰囲気の面で良い勢いを備えていることが多い。
その分、成績の伸びやC・D判定からの合格率が現役生の方が浪人生より高い。
浪人生は、先ほど書いた「経験」と「知識」でのアドバンテージを自信として受験に臨もう。
最後に、現役生でも浪人生でも自分にあった勉強法での勉強を継続すれば絶対に成績は伸びるので、自己の勉強法の分析・改善を徹底的にしてみることをオススメする。
模試は自身の勉強法分析・改善をする非常に良い機会となるので、模試での復習と勉強法の分析・改善については「模試の復習・分析の重要性 ~一橋模試から考察~」をお読みいただきたい。