センター予想問題集の「取り扱い説明書」
前回の記事から約1か月ぶりの投稿となってしまった。
ワールドカップをずっと見ていたらこんなに期間があいてしまい申し訳ないです・・・(笑)。
今回は、夏とセンター直前期に使用されるであろうセンター予想問題集の使い方について紹介したい。
センター過去問との使い分けについても話したい。
センター予想問題集とは
センター予想問題集とは河合塾や駿台、代ゼミといった大手予備校から出されている今年度のセンター試験を想定した予想問題集である。
基本的に、前年度のセンター試験を参考に問題が作られている。
出版している予備校にもよるが、原則的にセンターよりも難しめに、そして、マニアックに作られている。
社会科はセンターでは出ないような細かな知識がたまに含まれていたりする。
また、パック問題集と呼ばれる全科目のセンター予想問題が1年分収録されたものもある。
こちらは、センター直前期でセンター模試が一通り終わった後に使用するのがベターだろう。
センター予想問題集とパック模試の難易度については、河合塾が一番センターに近く、駿台がすこし難しめ、Z会はかなり難しく作られている。
センター予想問題集とセンター過去問どっちを使う?
受験生の中には、センター予想問題集とセンター過去問どちらを使えばいいの?と迷う人がいるだろう。
どっちを使うべきか?
答えとしては、センター過去問を優先すべきだ。
理由としては、センター予想問題集もセンター過去問も使う目的が、本番への実戦練習としての慣れとセンターの傾向と対策を知ること、そして、自身の弱点分野を把握することにある。
このような目的で使う上で、センター予想問題集とセンター過去問のどちらを使うべきかと言われたら、間違いなくセンター過去問だろう。
センター予想問題集はあくまで予備校講師がセンターをまねて作ったにすぎず、センター本番では出ないであろう知識を使う問題が紛れていたりする。
それに、予想問題集だと同じ問題が本番で出るかもしれないと考える人もいるかもしれないが、そんなことはまずない。
仮に、出たとしても全く同じ問題など出るはずがないし、そうした使い方をしても効果は極めて薄い。
まずは、センター過去問を使い、時間配分を意識した実戦練習と自分の弱点分野把握をしてほしい。
センター予想問題集はどんな時に使う?
じゃあ、センター予想問題集を使う意味はないかというとそんなことはない。
先ほど言ったように、センター予想問題集は本番よりも難しめに作られている。
そのため、センター難化を想定して使用すると良い。
つまり、今年度のセンターが仮に難しくなったとして、そのための実戦練習として使おう。
後は、センター過去問であぶりだした弱点分野補強のために部分的に使用するのもオススメだ。
弱点分野の問題演習を、予想問題集の使用によってピンポイントでできる。
個人的にオススメの問題集は河合塾の予想問題集で、次点で駿台のものだ。
共に問題と解説が良い配分で作られていて良いのだが、駿台の方が河合塾のものよりも難しめなので、河合塾→駿台の順で使うのをオススメする。
ただし、あくまでもセンター過去問を優先することは忘れずに覚えておこう。
パック模試の使い方
センター模試が一通り終わった後に、パック模試を使おう。
パック模試は、直前期に初見の問題に対する練習として本番を想定して解くという使い方をするものである。
そのため、最終調整として使おう。
また、最後に抜けがある知識が存在する分野がないかもチェックしよう。
そして、抜けがある分野を把握したら、今まで使ってきた問題集や参考書を使って補強、復習を欠かさずにしよう。
注意してほしいのは、新しい問題集、参考書ではなく、今まで使用してきた問題集、参考書を使うようにしてほしいことだ。
センター直前期に新しい参考書に手を出しても高確率で中途半端になるし、かえって混乱する恐れがある。
なので、今まで使用してきた問題集、参考書で補強をしよう。
パック模試の点数と本番の点数は結構ブレが生じるため、点数は気にしなくて良い。
点数を気にするよりも、時間配分が崩れていないかや手薄となっている分野がないかのチェックに注視した方が絶対に良い。
まとめ
センター予想問題集とは河合塾や駿台、代ゼミといった大手予備校から出されている今年度のセンター試験を想定した予想問題集である。
センター予想問題集は、センター難化を想定して使うのとセンター過去問であぶりだした弱点分野補強のために部分的に使用するという使い方をしよう。
パック模試とは全科目のセンター予想問題が1年分収録されたものである。
センター模試が一通り終わった後に、パック模試を使い、センター直前期に初見の問題に対する練習として本番を想定して解くという使い方をしよう。
最も、意識してほしいのはセンター予想問題集とパック模試よりもセンター過去問を優先的に使うことだ。
センター予想問題集もセンター過去問も使う目的が、本番への実戦練習としての慣れとセンターの傾向と対策を知ること、そして、自身の弱点分野を把握することにある。
そのため、予備校が真似して作ったセンター予想問題集よりも過去問の方が、本番への実戦練習としての慣れとセンターの傾向と対策を知ること、そして、自身の弱点分野を把握する上で大きく役立つ。
センター過去問と予想問題集を使う場合は、
過去問→河合塾→駿台
の順番で使うのがオススメだ。
なお、赤本、青本の使い方については赤本、青本の「取り扱い説明書」で紹介しているのでぜひご覧ください。